曼荼羅ギャラリー

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            絵筆をかついで
             とぼとぼと
              荒野の中をさまよへば
               初めて知った野中に
                天に続いた道がある
                 自分の心に独りごといひながら
                   私は天に続いた道を行く


      さて、美とは。
        愛することだ。
          愛することによって 知る。


                現実がそのままで美しかったなら、
                 絵も文学も生まれはしなかった。
                  そして現実生活の一部分にでも
                   共感するものがなかったなら
                    文章も絵も
                     作られはしない。



                          真白な地の上に
                      黒い線を一日引ひてゐるだけで、
                   僕の空虚な精神は満足する。




*「松本竣介   線と言葉」
  平凡社
*写真は三方五湖

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ー フランス人はこのような場にふさわしいひとことを持っている。フランス人というのは
いかなるときも場にふさわしいひとことを持っており、どれもがうまく「つぼ」にはまる。
  さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ。 ー 





*「ロング・グッドバイ」
レイモンド・チャンドラー
村上春樹訳
早川書房

*写真は三方五湖




                                        

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「在(あ)りつつも  君をば待たん

打ち靡(なび)く

わが黒髪に  霜の置くまでに」

ー磐姫皇后(いわのひめのおおきさき)-(巻2・87)


≪死ぬもんか  生き続けたる  あんた待ち

うちの黒髪  白なるまでも≫





「籠(こ)もよ  み籠持ち

掘串(ふくし)もよ  み掘串(ぶくし)持ち

この岡に  菜(な)摘(つ)ます児(こ)

家聞かな  名告(の)らさね」

ー雄略天皇ー(巻1.1)



≪良(え)え籠(かご)さげて

良え串持って

菜摘みしておる  そこなる娘

居(お)る処(ん)は何処(どこ)じゃ

名は何(なん)ちゅうか≫





「国原は  煙立ち立つ

海原は  鴎立ち立つ

好(うま)し国ぞ  蜻蛉島(あきずしま)  大和の国は」

ー舒明天皇ー(巻1・2)


≪陸(おか)では炊煙(けむり)  昇ってる

水辺に水鳥(とり)が  飛んどおる

なんと好(え)え国  大和の国は≫





「君待つと  我が恋い居れば

我がやどの  簾(すだれ)動かし  秋の風吹く」

ー額田王ー(巻4・488、巻8・1606)



≪あっすだれ  揺れたと思たら  風やんか

あんまりうちが  焦がれるよって≫






「風をだに(風さえも)  恋うるは羨(とも)し

風をだに

来(こ)んとし待たば  何か嘆かん」

ー鏡王女ー(巻4・489、巻8・1607)


≪羨まし  風と間違(まちご)て

うちなんか

待つ人無(の)うて  嘆かれへんわ≫





「寂しみか  思いて寝(ぬ)らん

悔(くや)しみか  思い恋うらん

時ならず(若うして)  過ぎにし子らが

朝露のごと  夕霧のごと」

ー柿本人麻呂ー(巻2・217)



≪寂(さみ)しゅう思て  寝てんかな

悔(くや)しゅう思て  偲ぶんか

寿命待たんと  死んだ児は

まるで朝露  夕霧や≫




「川の上(え)の  連(つ)ら連(つ)ら椿

念入(つらつら)に

見れども飽かず  巨勢(こせ)の春野は」

ー春日蔵首老(かすがのくらびとおゆ)-(巻1・156)


≪巨勢春野  連なり咲いた  椿花

なんぼ見てても  見飽きんこっちゃ≫







*「万葉歌みじかものがたり」 中村 博著 JDC出版より

   

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